刺繍を初めたばかりの初心者のあなたは、まず簡単な模様を刺繍して道具の扱いに慣れていきましょう。
とは言っても、刺繍しやすい簡単な模様とはどのようなものか、想像がつかないと思います。
こちらの記事では、刺繍初心者さんが取り組みやすい模様を3つご紹介します。
どのようなステッチを使えば簡単に刺繍できるのかを知っておくととても便利です。
また、簡単な模様の刺繍図案を探す方法もお教えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
簡単な模様の刺繍図案を描いてみよう!模様の選び方は?
色々なステッチを取得したら、そろそろ自分で模様を描いて刺繍をしてみたくなりませんか。
初心者のあなたには、ストレートステッチ・アウトラインステッチ・チェーンステッチなど、基本ステッチを使って刺繍することのできる模様の刺繍図案がおすすめです。
これらのステッチは線画のように描くことが出来るので、ご自分の思い描いた模様をそのまま形にする事ができます。
その中でも、刺繍図案として簡単なのに手が込んで見えてかわいいのは、「星・✬」「花・❀」「ハート・♡」の模様です。
お好みの布に印付けペンを使ってフリーハンドで線画を描き、これらのステッチを一筆書きの要領で刺していくと簡単に模様を刺繍することができます。
また、これらの刺繍図案をアレンジすることで、動きのある「星」になったり、「花」には茎や葉っぱを付けてより複雑な模様になるのでぜひチャレンジしてみましょう。
一方、初心者のあなたにとって難しいと感じる刺繍図案は、複雑な模様が組み合わさったものだったり、よりリアルな色遣いのものですよね。
まずは簡単な刺繍図案からトライして、徐々に難しい刺繍図案に移行することをおすすめします。
簡単な模様の刺繍図案を探す方法!
自分で刺繍図案を考えるのが苦手だったり、おっくうだったりする人は本屋さんで刺繍図案の本を買ったり、ネット上にある刺繍図案を参考にするのはいかがでしょうか。
初心者のあなたが書店で刺繍の本を購入する場合は、まず「基本のステッチ」や「刺繍の基本」について書かれている本がよいでしょう。
このような本には、刺繍の「基本中の基本」が書かれており、針や糸の選び方や基本のステッチのやり方が学べます。
その中にある刺繍図案は当然、簡単な模様から出来ているものが多く、無理なく取り組むことができます。
一方、ネット使って刺繍図案を探す場合は、検索ワードに「刺繍図案 簡単 初心者」などの言葉を入力してみましょう。
自分の好みの刺繍図案が見つかった時は、そのサイトからお気に入りの模様を写して、ご自分の作品に取り入れてください。
もしも慣れてきてネット上で販売してみたいと思ったら、著作権フリーのイラストサイトを使うのがおすすめです。
おすすめはイラストACですね♪
模様の刺繍を始める前に
簡単に刺繍をしてみたいと思ったあなたに、身近な布に刺繍するコツを紹介します。
刺繍図案を布に写すやり方
①本やネットからお気に入りのワンポイント模様を刺繍図案として取り込みましょう。
②次に、その図案を印付けペンやチャコペーパーで布に書き写します。
(この時土台となる布にしっかり写るように力をいれて描いてください。線は洗うと消えてしまいますので問題はありません)
③土台となる布を刺繍枠にはめ込み生地に弛みが出ないようにピンと張ります。
(布の端に模様を付けるときは、刺繍枠が使えませんので、糸の調子に気をつけてフリーで刺してください)
④刺繍糸の1束は、6本の糸が合わさり8mの長さがありますので、あらかじめ60㎝の長さに切り分けておきましょう。
刺繍図案を布に写す方法については過去にもご紹介しています。
下記記事も参考にしてみてくださいね。
模様の刺繍図案を簡単に刺繍するコツ!
さて、刺繍を始める準備が整いました。
アウトラインステッチやバックステッチを用いて簡単な模様を刺していきましょう。
星の模様を刺繍する
まずは星の刺繍のやり方を説明します。
あなたも1度は星をひと筆書きしたことがあるでしょう。
ひと筆書きの要領で、ストレートステッチをします。
このとき、星の頂点がはっきりと分かるように同じ穴に針を落としましょう。
星の大きさにもよりますが、小さいものならひと針で済むので、計5回バックステッチをすればいいので簡単ですよね。
これなら初心者のあなたでもラフな感じでかわいい模様の刺繍ができます。
花の模様を刺繍する
次に、花を刺繍する場合ですが、刺繍図案の花の中心から針を入れ、花びらの外側に出します。
このとき、針に刺繍糸をかけておきます。
そのまま上に引っ張ってお好みのサイズに調節しましょう。
花びらのすぐ外側に針を落とすと花びらがひとつ完成します。
このステッチはチェーンステッチをひと粒だけ刺繍する、レゼーデージーステッチというものです。
簡単なステッチですが、チェーンの大きさを揃えることが大切なコツになってきます。
チェーンの大きさを均一にするには刺繍図案に沿った刺繍をすること、刺繍糸を引く力を一定に保つことが大切です。
花の模様を刺繍したいときには、グラデーションの刺繍糸を使うと、簡単なステッチでも凝った模様に見せることができるのでおすすめです。
茎や葉はアウトラインステッチで刺繍してみてくださいね。
こちらの記事では、刺繍をグラデーションにする方法をご紹介しています。
グラデーション刺繍糸を使う方法はもちろん、単色の刺繍糸でグラデーションを簡単に作る方法も参考になるでしょう。
グラデーション刺繍糸はこちらからも購入できます。
ハートの模様を刺繍する
そして、ハートの刺繍ですが、こちらはバックステッチを使うと滑らかな曲線を表現するのが難しいです。
少しごつごつしたハートになってしまって、かわいさが半減してしまうんですよ。
そのためアウトラインステッチが向いています。
アウトラインステッチで刺繍するコツについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
模様の刺繍は練習だけじゃない!こんな作品にできる!
ここまで簡単なステッチや刺繍図案の取り入れ方を説明してきました。
次は刺繍した後、簡単な作品を作ってみましょう。
まずは、布端の処理が必要ない、フェルトを使ったティッシュケースにトライしてみるのがおすすめです。
フェルトのティッシュケース 作り方
①ティッシュケースを広げたサイズのフェルトを切ります。
②お気に入りの模様を印付けペンで描いたり、チャコペーパーで写します。
ただし、フェルトに刺繍図案を写すにはチャコペーパーはあまり向いていないでしょう。
こちらの記事ではこんな時に便利な、100均で購入できる「刺繍用下地シート」について紹介しています。
コスパもよく、模様の刺繍図案を描いたシールをフェルトに貼るだけなので簡単です。
よろしければご一読ください。
③写した刺繍図案を実際に刺繍していきます。
④ブランケットステッチでフェルトを縫い合わせ、ティッシュケースの形に仕上げて行きます。
こちらの記事では、フェルトの扱い方や、ブランケットステッチの方法について詳しく解説しています。
思いの外簡単にできますよね。
市販の商品にアレンジを加えるならば、ハンカチやタオルを利用して、イニシャルやワンポイントの模様を、赤ちゃんのいるご家庭ではスタイに刺繍を入れるのも温かみがあって素敵ですね。
作品を一から作ろうと思うあなたは、作品が出来上がってから刺繍を入れるよりも、布に刺繍する行程を終わらせてから作品を形にする方法がよいでしょう。
色々とトライして素敵なオリジナルな刺繍作品を作ってください。
まとめ
今回は、刺繍初心者のあなたが、簡単にできる模様の刺繍図案についてみてきました。
星、ハート、花など、輪郭線で表現することのできるもようであれば、基本のステッチを使って表現することができます。
これを覚えておけば、本やネットのイラストサイトなどからも簡単に刺繍できそうな模様が目に付くでしょう。
それを刺繍図案として布に写して刺繍してみるととても面白いですし、技術も向上します。
刺繍糸もいろんな色を使ってみたり、グラデーションのものを使ってみるだけで印象が変わってきて、複雑そうに見せることも可能です。
最後は作品にすれば、長く楽しめますね。
最後まで読んでいただきありがとうござました。
模様の刺繍をマスターするためにおすすめの記事です。