「子供の名前を可愛く刺繍してあげたいけど初心者の私には難しそう…。」
「私物にイニシャルを刺繍してみたいけど汚くなったら嫌だな…。」
というあなたのために、初心者さんでも簡単に文字を刺繍することのできるステッチのやり方をご紹介します。
刺繍する前の準備も解説していますので、ステッチのやり方を知りたい方は、目次で気になるところから読んでくださいね。
刺繍を始める前の準備と刺繍図案の写し方!

刺繍を始める前に道具を揃えなければなりません。
まだ準備していないあなたははこちらをご覧ください。
初心者さん向けに最低限必要な道具についてご紹介しています。
また、刺繍糸は刺繍本で指定されている番号や、あなたの好きな色を揃えておきましょう。
道具が揃ったら、布に刺繍図案を写しましょう。
刺繍図案を写す方法については、こちらの記事で詳しくご説明していますので、今回は省きますね。
直接布に文字を書いても大丈夫?

ここまでは、手芸用複写紙などを使って布に刺繍図案を写す方法をざっとご紹介しました。
刺繍本などで刺繍したい図案がある場合は、きちんと刺繍図案を布に写すことで、完成した刺繍がイメージに近づきます。
ラフな感じに仕上げたい場合や、手書き文字風にしたい場合は、直接布に文字を書いてください。
必ず手芸用複写紙などを使わなければいけない訳ではないのです。
写真は、印付けペンを使ってラフに文字を書いています。
しかし、使い込んでいる印付けペンなので、色が薄いですね。
本来はもっと色が濃く出ますので、ご安心ください。
もしも書き直したい場合は、一度布を水に浸して軽く洗えばインクが消えるので安心して書いてくださいね。
kumagoroも、文字をラフに刺繍したい時には、布に直接文字を書いています。
筆記体にすれば、さらにおしゃれでラフな感じに仕上げることが可能です。
家族の枕カバーを区別するには、ちょうどいいですよ。
針に刺繍糸を通しておこう!
ここでは、刺繍糸の扱い方についてご紹介します。
針に糸を通す方法も合わせてみてみましょう。
刺繍糸の扱い方

刺繍糸は1本の糸のようになっていますが、実際は6本の糸が束になっています。
刺繍に使う場合は、この6本の糸をほぐして、2、3本を針穴に通して使いましょう。
2本の糸を使うことを2本取り、3本の糸を使うことを3本取りと言います。
おすすめは繊細に仕上がる2本取りです。
kumagoroの刺繍教室では基本的に2本取りで刺繍します。
特に指示のない場合は2本取りにしてくださいね。
最初に6本の束になっているまま、60㎝にカットしておくと便利です。
60㎝より長いと絡まる原因になります。
刺繍糸をほぐすときは、1本ずつ引き抜きます。
1本ずつ引き抜くと絡まりにくいことはもちろん、刺繍に光沢が出て見栄えがよくなりますよ。
60㎝にカットせずに使おうとすると、長すぎて絡まってしまいました。
刺繍糸がぐちゃぐちゃになり、やる気をなくしてしまいました。笑
そうならないためにも、少し面倒ですが刺繍糸を購入したら60㎝にカットするようにしています。
とても扱いやすくなったので、ぜひやってみてください。
刺繍糸を針に通す方法
① 糸を2本一緒に針の頭に当てて折り、針を抜いて折り目をつけます。
② 糸の折り山を針穴に押し入れるように通してください。
③ 糸の輪を引っ張り、片方の糸端を引き出します。
④ 糸を通したら端を玉結びしておきましょう。
本来、刺繍では玉結びをあまり使いません。
しかし、今回ご紹介するステッチで刺繍する場合は、ほつれないようにするためにも玉結びがおすすめです。
こちらの動画を見ながら、刺繍糸を針に通してみてください。
初心者さんでも簡単な刺繍!文字のステッチのやり方!

文字を刺繍するやり方で、初心者さんでも簡単に取り組めるステッチは2種類あります。
それぞれ詳しくご紹介しますね。
基本的なステッチなので、覚えておくと便利です。
バックステッチ
これは名前の通り、後ろに戻りながら刺繍する方法です。
小学校のときに学んだ「返し縫い」とよく似ています。
初心者さんが、一番簡単に刺繍できる方法です。
① 刺繍したい文字の線の始まり(刺し始め)に,裏から表に糸を通します。
② そして文字部分の線の少し先に、表から裏へと針を落としてひと目作ってください。
③ 作った目の少し先にもう一度針を出します。
④ 表に出した針を②と同じ穴に落とします。
⑤ これを繰り返していくとバックステッチでの刺繍が完成します。
ここでバックステッチのコツをご紹介します。
- 針を布に対して垂直に刺す
- 縫うときの糸の幅を揃える
- 1つ前の穴に針を落とす
この3つを守れば綺麗なバックステッチの刺繍が出来上がりますよ。
こちらの動画もぜひ参考にしてみてください。
アウトラインステッチ
これは、1度縫った刺繍を半分ずつ重ねるように刺繍していく方法です。
糸は直線にしかなりませんが、針で曲げながら行うアウトラインステッチを使うと、曲線も滑らかに表現できます。
① まず刺繍したい文字の線の始まり(刺し始め)、に裏から表へと糸を通します。
② そして文字部分の線の少し先に、表から裏へと針を刺してください。これでひと目作ることができます。
③ ひと目作ったら、少し先に裏から表へ糸を出しましょう。
④ 先程作ったひと目の糸の中心を針で曲げ、線の上に針を落とします。
⑤ ③と④を繰り返していくとアウトラインステッチでの刺繍が完成します。
ここでアウトラインステッチのコツをまとめておきましょう。
- 針を布に対して垂直に刺す
- 縫うときの糸の幅を揃える
- 糸を強く引っ張りすぎない
- 糸を重ねる方向を変えない
この4つを守れば、綺麗なアウトラインステッチの刺繍が出来上がります。
アウトラインステッチのやり方に関する動画もありますので、よかったら見てくださいね。
バックステッチとアウトラインステッチの使い分け方!

こちらの写真をご覧ください。
「kumagoro」と刺繍してみました。
前半の「kuma」の部分はバックステッチを使っています。
「goro」の部分はアウトラインステッチです。
「kuma」より「goro」の部分の方が滑らかで綺麗に刺繍できているのが伝わるでしょうか?
どちらのステッチもよく似ていて簡単ですが、バックステッチはステッチの味を出してラフにしたいときに使います。
アウトラインステッチは曲線を滑らかに刺繍したいときに適しているステッチです。
kumagoroは、ほとんどアウトラインステッチだけを使っています。
1本の線が滑らかに表現できるので仕上がりが綺麗です。
また、どちらのステッチも、波縫いをするように完全に針を引き抜かずに続けて行う方法があります。
kumagoroも試してみましたが、布がたわんでしまったり、正確な場所に針を出せなかったりしてしまうので、難しかったです。
少し面倒ですが、針を落としたら糸を最後まで引き抜きましょう。
まとめ
今回は、刺繍する前の大切な準備と、初心者さんでもできる簡単なステッチについて紹介しました。
やり方とコツをしっかり守れば、誰でも簡単、綺麗に刺繍することが出来ます。
私物にイニシャルなどを刺繍して、ワンポイントを作るのも可愛いです。
また、子供さんの衣類や小物に名前を刺繍してあげると、きっと喜んでくれますよ。
さりげなく文字の刺繍をあしらった持ち物で、周りの人たちと差をつけることができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。