あなたは、刺繍図案を上手に布に写すことができていますか。
刺繍をするにあたり、布に刺繍図案を正確に写せるのが大前提です。
上手に写せないと、モチベーションが下がってしまうこともあります。
刺繍がいくら上手に出来ても、刺繍図案がきちんと写せていなければ、出来上がった刺繍も歪んでしまいますよね。
今回は、刺繍に挑戦してみたい初心者のあなた向けに、刺繍図案を布に写すための、基本的な道具の紹介をしたいと思います。
また、刺繍図案の写し方もご説明しますので、正しい方法を覚えましょう。
初心者さん必見!刺繍図案を布に写す際に必要な道具
- トレーシングペーパー
- 手芸用複写紙
- セロファン
- トレーサー
基本的には、こちらの4つの道具が必要です。
ひとつひとつ、詳しく説明していきたいと思います。
トレーシングペーパー
トレーシングペーパーとは、半透明の複写紙です。
トレーシングペーパーを使うのは刺繍図案が、本などに載っている場合なのですが、本の中の刺繍図案をトレーシングペーパーに写さずそのまま使うと、布に写す際にズレが生じてしまいます。
さらに、刺繍図案のページの紙の、厚さが厚すぎると、上手く写すことができません。
かといって、本から刺繍図案を切り取ってしまうと、次のページの大事なところが見えなくなってしまう可能性もあります。
本に載っている刺繍図案の上にトレーシングペーパーをのせて、刺繍図案の上をなぞるだけで、刺繍図案が綺麗に写ります。
白い紙を使って写そうとすると、線が見えにくいです。
写すのに時間がかかるばかりでなく、正確に写すことは難しいため、トレーシングペーパーを使うのが得策だと思います。
トレーシングペーパーは、100均でも購入できるので便利です。
お店によって、サイズや枚数に違いがありますが、安く購入できるのはありがたいですね。
トレーシングペーパーは代用可能!
私kumgoroは、トレーシングペーパーが100均で手に入る事を最近まで知りませんでした。
売られている場所も、値段も全く分からなかったのですが、「高そうだから買いたくない」と思っていました。
そこで、クッキングシートが家にあったので「丁度良さそう」と思い代用してみると、上手に写すことが出来たのです。
調べてみたところ、クッキングシートも実はトレーシングペーパーだそう。
余談ですが、先日押し入れの中を掃除していた時に、中学時代に使っていたスケッチブックが出てきました。
当時の自分の絵心の無さに呆れつつページをめくっていくと、一番後に数枚トレーシングペーパーが付いているのを偶然発見したのです。
思わず「ラッキー!!」と舞い上がってしまいました。笑
手芸用複写紙
手芸用複写紙は、手芸店に売られています。
複数の会社が似たような商品を出していますが、ほとんどの商品が水で消えるので便利です。
色も水色や赤、白など様々あります。
あなたの使いたい布に、刺繍図案がはっきり見えるような色を選びましょう。詳しくは下記記事や動画を参考にしてみてください。
またシールタイプで簡単に、刺繍図案を写すことができるアイテムも出ています。
スマプリという800円位するものが有名だったのですが、2015年頃、100均ダイソーでも同じようなタイプのアイテムが発売されました。
どちらも使ってみましたが、個人的にはコストを考えてしまうので、100均ダイソーのシートがおすすめです。
手芸用複写紙と100均ダイソーのシートを比較している記事はこちらから読めます。
セロファン
セロファンも、刺繍図案を布に写すために大切な道具の1つです。
セロファンを使わずに刺繍図案を写す方もいらっしゃるようですが、あまりおすすめしません。
きちんと写るように強い力で刺繍図案をなぞると、トレーシングペーパーが破れてしまうことがあります。
トレーシングペーパーが破れてしまうと、また新たに刺繍図案を描いたトレーシングペーパーを準備することになってしまい、面倒です。
1番上にセロファンを重ねることで、力を入れても破れず、きちんと刺繍図案を写すことができます。
透明のセロファンがおすすめですが、kumagoroは家にあった緑色のセロファンを使っています。
特に使いにくいと思ったことはないので、透明のセロファンが見つからなかった場合でも、他の色で対応できます。
こんなずぼらなkumagoroでもできた、ブログで生計を立てる方法を知りたいあなたはこちらをご覧ください。
人生を変えるヒントが隠されていますよ。
次にご紹介するトレーサーで図案を写す場合、セロファンを使わなければ、どの部分をなぞったのか分からなくなってしまうことがあります。
描き忘れてしまうと、これまた厄介です。
セロファンを使えば、なぞった部分が凹みますので、その心配もありません。
トレーサー
トレーサーは、刺繍図案をなぞる時に使う道具です。
もちろん揃えるに越したことはないのですが、こちらのトレーサーは、やや値段が高いというデメリットがあります。
刺繍図案を写すために600円から1500円位お金をかけるのは、少々勿体ないような気がしますよね。
そのため、トレーサーをボールペンで代用する方が多いです。
kumagoroも、書けなくなったボールペンを使っています。
ボールペンなら、トレーサーにはないゴムのグリップがあること、使い慣れていること、捨ててしまうものなので再利用できて、惜しみなく使うことができるなどの利点があります。
もちろん、購入したいあなたはこちらを参考にしてみてください。
刺繍図案を布に写すために初心者さんが持っていると便利な道具!
これからご紹介する道具は、必ず必要なわけではありません。
しかし持っているととても便利です。
印付けペン
布用の印つけペンがあると、更に刺繍がしやすくなります。
布に上手く写らなかった線や、写し忘れたところを、フリーハンドで書き足すことができる商品です。
印付けペンは、水で消えるタイプや、時間が経つと消えるタイプがあります。
瞬く間に消えてしまう印付けペンは、あまりおすすめしません。
kumagoroも実際に持っていますが、印付けペンを使って布に描き足した後、再び針を持つ間に消えてしまいました。
写真のピンク色の印付けペンです。
刺繍には向いてないと思いました。
紫色の印付けペンは、数日置いても消えにくいので便利です。
水に浸して軽くこすると綺麗に消えるので、安心して使うことができます。
kumagoroは汗かきなので、少し消えてしまうことがありますが…笑
マスキングテープ
繰り返しになりますが、布に刺繍図案を写している時、布や刺繍図案がズレてしまうと、刺繍図案が上手に写りません。
それを防ぐために ”まち針を使って留めておく” という方法をよく見かけますが、kumagoroの経験上、まち針では不十分だと考えます。
トレーシングペーパーも、手芸用複写紙も、紙の仲間ですので、まち針を使って留めると紙に穴が開いてしまうのです。
その穴が少しずつ大きくなっていき、ズレてしまうということが考えられます。
そこでおすすめなのが、マスキングテープを使うことです。
布、手芸用複写紙、トレーシングペーパー、セロファンを少しずつずらして、マスキングテープで固定します。
これらをぴったり重ねた状態でスキングテープを貼ると、ズレてしまうことがあり、上手に写すことが難しいので注意してください。
マスキングテープを貼る場所ですが、刺繍図案の上下ではなく、斜め上と斜め下の2箇所を留めると、よりしっかり固定できて、初心者のあなたも安心して刺繍図案を写すことができます。
初心者さんでも簡単な刺繍図案の写し方!
まずは布、その上にインク側を下に向けた手芸用複写紙、さらにその上に刺繍図案、1番上にセロファンを重ねます。
ここでのポイントは、手芸用複写紙の裏表を間違えないことです。
布の上にインクが写るよう、手芸用複写紙のインク部分を下にしておきましょう。
手芸用複写紙のインク部分が上になっていると、刺繍図案の裏にインクが写ってしまい意味がありません。
順番通りに重ねたら、マスキングテープで固定して、トレーサーなどでなぞれば、布に刺繍図案が写ります。
まとめ
今回は、刺繍を始めようとしている初心者さんや、道具についてお困りのあなたのために、刺繍図案を写す時に必要な、基本の道具をご紹介しました。
刺繍図案を綺麗に写すためには、最低限これらの道具を揃える必要があります。
トレーサーなど、意外と代用できるものも多いです。
なるべくお金をかけず正確に、刺繍図案を布に写すことができたら嬉しいですよね。
刺繍をするのが楽しくなります。
刺繍図案を写すために、布の上に必要なものを置く順番や向きなど、気をつける点もありますので覚えておきましょう。
あなたの刺繍のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
刺繍図案を写す道具についての記事をまとめてみました。