『刺繍しやすい布』、『刺繍しにくい布』が存在することをご存知でしょうか。
今回は、初心者さんでも刺繍しやすいおすすめの布をお教えします。
また、どうしても刺繍したい布がある場合でも、諦めることはありません。
工夫をすることで、きれいに刺繍することが可能です。
刺繍する布を選ぶ際に気をつけることも、合わせてご紹介します。
それでは、刺繍しやすい布と、刺繍しにくい布に刺繍をする工夫を見ていきましょう。
刺繍する布のおすすめは綿やツイル!
綿の布は布目が詰まっており、刺繍に適しています。
綿は、刺繍用の布として有名です。
また、ツイルと呼ばれる布も、刺繍に向いています。
ツイルは、チノパンに使われている布で、布目が斜めになっているのが特徴です。
写真の布は、右側(白)がツイルになっています。
よく見ると布目が斜めですよね。
左側(水色)は綿なので布目は縦と横になっています。
kumgoroは、基本的に綿かツイルの布を使っています。
綿の布は表面の凹凸があまりなく、布目も詰まっているので刺繍がしやすいです。
しかし、少々コストがかかってしまうのが残念なんですよね。
ツイルもよく使いますが、手に馴染んで負担が少なく使い勝手がいいです。
ただし、kumgoroの家の近くの手芸店には、ツイルの取り扱いをしているお店がほとんどありません。
そのため、ネットショップで購入しています。
もっと都会に住んでいて、大きな手芸店があればこんな悩みはありませんね。
布目がズレることが少ないので、綿やツイルの布は使いやすいです。
ツイルを使う場合には20ツイルがちょうどいいでしょう。
手芸店で取り扱いがある場合は、ぜひ手に取ってみてください。
kumagoroはよく、こちらのショップで購入しているので一応リンクを貼っておきますね。
シーチングはお手頃価格!
シーチングとは、太めの糸で平織されている糸です。
太めの糸を使っているため、やや厚みのある布ですが、通気性がよいという特徴があります。
分かりやすい所で例えると、シーツや枕カバーなどに使われている布です。
シーチングは色が豊富なだけでなく、ほかの布に比べて価格が安いのでコストが安くすみます。
また、刺繍図案が写しやすいことからも、ツイルや綿に次いで、刺繍向けの布だと言えますね。
kumgoroがシーチングの布で刺繍するのは、布に柄が欲しいときです。
例えば、魚など海の生き物を刺繍するなら、白と水色のストライプの布で雰囲気を出すのに使います。
安く手に入るのに、イメージにぴったりの色や柄があるのでこちらも、チェックしてみてくださいね。
リネン・ガーゼも工夫次第で刺繍が可能!
リネンやガーゼに刺繍したいと思ってらっしゃるあなた。
ここまで読んで、「綿やツイルより薄い布だから無理?」と諦めてはいませんか。
確かに、リネンやガーゼはとても薄く、布目が詰まっていないことが多いです。
しかし、刺繍に使われることが多いのですが、これにはきちんと理由があります。
リネンやガーゼに刺繍している方たちは、接着芯を裏にに挟んでいるのです。
接着芯とは、布を補強するためのもので、手芸店で手に入ります。
kumgoroはよく、ガーゼにワンポイント刺繍をします。
お友達に赤ちゃんが産まれたときには、赤ちゃん用のガーゼを購入して、接着芯を挟んで刺繍しています。
薄い状態だととても難しいのですが、接着芯を挟むことでとても刺繍しやすくなるんですよ。
以前、厚手の接着芯を使ったことがあるのですが、刺繍が終わった後、モチーフがごわついて分厚くなってしまいました。
厚手の接着芯はバッグなどを作るときに、布を丈夫にするためのものなので刺繍には向きません。
帆布は厚みに気をつけて!
帆布にも刺繍することができますが、こちらも厚みに気をつけなければいけません。
帆布の場合は、厚すぎると手が疲れてしまい、途中で嫌になってしまう可能性があります。
楽しみで始めた刺繍が、途中で嫌になってしまうのは避けたいですね。
帆布でできた既製品のトートバッグなど、薄手のものであれば、オリジナルの刺繍をして持ち歩くのも楽しいです。
帆布に刺繍したい場合は、休憩しながら行いましょう。
長時間続けて刺繍すると、kumgoroのように、親指が腱鞘炎になって痛い思いをしなくてはなりませんので、ご注意ください。
刺繍する布の選び方と注意点!
刺繍する布の選び方と注意点をお話します。次の3つのポイントに気をつけて布を選びましょう。
- 布目が詰まっているかどうか
- 厚みが適切かどうか
- 伸び縮みするかどうか
それではひとつずつ、詳しく見ていきます。
1.目が詰まっているかどうかをチェック
布目が綺麗で詰まっているものが、刺繍しやすいです。
リネンなど薄い布を選ぶ場合は、ぜひ手に取ってみてください。
布目がガタガタしていたり、目が粗い布が売られていることも少なくありません。
コスト削減のために、安いものを購入しようとすると、目が詰まっていない布の可能性があるので注意しましょう。
2.布の厚さは実際に触って決める
布の厚さも重要です。
薄すぎてしまうと刺繍がしにくいだけでなく、完成した作品も綺麗に線が出ていなかったり、糸がつってしまうなどの現象が起こってしまいます。
反対に、厚みがありすぎる布だと、刺繍する時に力を使わなければいけないので、指や手首を痛めてしまうことがあります。
程よい厚さの布を選ぶことが大切です。
実際にお店で手に取って確認することをおすすめします。
ネットでも購入できますが、失敗してしまうこともあるんですよね。
あなたのお近くの手芸店に取り扱いがあるならば、慣れるまでは手に取って納得してから購入しましょう。
3.伸び縮みしないものを選ぶ
伸び縮みしてしまう布も、刺繍しにくいので注意しましょう。
刺繍枠に張る時に布が伸びてしまうので、刺繍完成後に枠を外すと布が縮み、刺繍糸が浮いてしまうという、残念な仕上がりになってしまいます。
仕上がりもそうですが、刺繍がしにくいので途中で嫌になってしまいます。
kumgoroも、家族のインナーを区別するためにワンポイント刺繍したことがありますが、とにかく布が伸びてしまって、刺繍しにくかったです。
さらに次のような失敗もありました。
選び方のポイントを無視すると…
kumgoroは昔、クッションカバーに、ワンポイント刺繍をしたことがあります。
こちらがその写真なのですが、改めて刺繍したクッションカバーの布を見ると布目が詰まっておらず、ざっくりしていて、かなり薄いですね。
さらに、伸縮性があり3つの注意点をひとつも守れていません。
布の性質に対して工夫することなく、いつも通りに刺繍しました。
布目がスカスカで、糸を刺しても刺しても綺麗に面が埋まりませんでした。
刺繍枠を外すと、布だけが伸びてしまって、刺繍糸がごちゃごちゃっとなるか、指が入るほど浮いてしまっているかという状況でした。
もしも、このような布に刺繍してみたい場合は、薄手の接着芯を挟んでみてください。
まとめ
今回は、刺繍に使われる布についてご紹介しました。
布を選ぶ際のポイントは3つあり、目の詰まり具合、厚み、伸縮性を確認する必要があります。
刺繍に適しているのは、綿やツイルです。
リネンやガーゼなどは、接着芯で補強すれば使うことができます。
厚すぎる布は、手が疲れてしまうので避けた方がいいでしょう。
絶対にこれはダメ、という布はありません。
刺繍をするあなたの技術や経験、ちょっとした工夫で刺繍に使える布の幅がとても増えます。
あなたが刺繍したいと思った布を購入して、それに合う工夫をして刺繍することも可能ですよ。
あまり神経質になりすぎずに、布選びを楽しんで下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
布の使い方に関してはこちらをご覧ください。