世界には刺繍の種類がたくさんあることをご存知でしょうか。
これから刺繍を始めたいという初心者のあなたに知っていただきたい、刺繍の種類と歴史をご紹介します。
あなたがやってみたい刺繍は、どれなのか明確になりますよ。
世界には、どんな種類の刺繍があるのか覗いてみましょう。
また、フランス刺繍の特徴についてもご紹介します。
初心者さんが知っておくべき刺繍の歴史
刺繍をするなら、歴史を知っておくといいですよ。
あなたの始める刺繍に、どのような歴史があるのか分かっていれば納得いく部分があるはずです。
まずは刺繍の歴史を遡ってみましょう。
刺繍文化の始まりは中国から
中国には、刺繍についての記述は3000年以上前のものが残っています。
当時、日本は縄文時代でした。縄文時代の服装は、細い糸を編んで作ったものです。
細い糸が通る針を使用していたようですが、刺繍という概念はありませんでした。
また、アクセサリーもヒスイなどを用いて作るものが多かったため、中国の方が刺繍の歴史が長いです。
中国人は3000年前から、刺繍を伝統として守ってきました。
シルクロードのルートを開拓し始めた、紀元前150年頃から、少しずつヨーロッパやユーラシアに広がっていきます。
まさに絹の道ですね。
中国の刺繍といえば色が独特ですが、地域によっても色使いや技法があり、それぞれの民族が現代まで受け継いでいます。
また、中国では刺繍が地位を示す役割だったという説もありました。
あなたが、中国刺繍と言われて最初に思い浮かべるのは、チャイナドレスの刺繍ではないでしょうか。
繊細な刺繍が施されているチャイナドレスは、とても華やかに見えます。チャイナドレスは、刺繍によって引き立つドレスですね。
私、kumgoroも一度でいいからチャイナドレスを着てみたいです。もちろんその前にダイエットが必要ですが・・・笑
初心者さんが知っておくべき刺繍の歴史
刺繍には、材料やステッチの違いなどから、国によって様々な特色があります。
使っている糸の色や模様も、国ごとに違うのです。
世界には、その国の名前が付いた種類の刺繍があるのでご紹介します。
日本刺繍
日本刺繍の始まりは、仏教が布教された頃だといわれています。
日本刺繍では、専用の針や糸などを使います。
伝統的な着物の刺繍や、手毬の刺繍などが有名です。
また、雛人形が着ている着物の鮮やかな刺繍も、日本刺繍です。
kumgoroは、祖母に買ってもらった雛人形が着ている着物に目を奪われ、幼いながらにとても興味を持っていました。
当時は、着物に刺繍が施されているという詳しいことまでは分かりませんでしたが、とても綺麗な布に、鮮やかな模様が付いているなと感じていました。
日本刺繍は、色の使い方で出来上がりが違ってきます。色使いが上手いあなたは、日本刺繍が向いているかもしれません。
スウェーデン刺繍
スウェーデン刺繍は、布目をすくって刺していくという変わった方法を使っています。
また、刺繍図案なしで短時間で綺麗な模様を作ることができるのも特徴のひとつです。
ハンガリー刺繍
ハンガリー刺繍は簡単なステッチを使って行うので、初心者のあなたでもサクッと作ることができます。
ハンガリー刺繍は、白地の布に白い糸で刺繍をして、布を立体的にぷっくりと見せる刺繍が始まりでした。
あなたも、白い布に白い糸で刺繍された作品を見たことがあるかと思いますが、本当に繊細なのですよね。
布と糸が同じ色だからこそ、ステッチの正確さが引き立つと思いました
ハンガリー刺繍は、カロチャ刺繍とマチョー刺繍に分けられます。
これらの刺繍は、民族衣装としても有名で、あなたも1度は見たことがあるのではないでしょうか。
布が見えないくらいたくさん刺繍されているもの、カラフルなものなどもあります。
スイス刺繍
また、スイス刺繍は、細かい花が無数にちりばめられているのが特徴的です。
タレントの春香クリスティーンさんがスイスのご出身で、スイス刺繍を施した衣装を着ているのでイメージが湧きやすいでしょう。
世界の刺繍は、それぞれの特徴を活かして現在に受け継がれ、進化しています。可愛らしい花柄は日本でも人気です。
刺し子
木綿の布にちくちく、並縫いなどをすれば出来上がる刺し子も、最近人気です。
刺し子は始め、藍色の布に白地の糸を使っていました。
現在では白地の布や、カラフルな色の糸を使って作るものもあります。
実はkumgoroも刺し子に挑戦したことがあります。
写真が暗くて見にくいですが、並縫いが曲がっていたりすると出来上がりに影響が出てしまいます。
初めてだったので、刺し子の基本が分かっておらず、好きな色で刺していました。
糸を強く引き過ぎてしまって、布巾がボコボコの状態です。
糸を引く強さや、縫い目が綺麗に見えるように平衡感覚も必要のようですね。
フランス刺繍とクロスステッチは違うの?
フランス刺繍とクロスステッチ。
刺繍される方の間では常識ですが、まだご存知ないあなたはぜひ覚えておきましょう。
フリーステッチ
フランス刺繍は、現在一番メジャーな刺繍です。
フランス刺繍は、フリーステッチとクロスステッチに分けられます。
よって、フランス刺繍とクロスステッチは違う訳ではありません。
フリーステッチやクロスステッチは、フランス刺繍をさらに細かく分けた種類のことです。
ステッチを複数用いるフリーステッチは、繊細で人を引き付ける魅力があります。
様々なステッチを使いながら、目の細かい布に刺繍していくことで有名です。
ステッチを使い分けて、刺繍したいものを表現します。
例えば、洋服やバッグなどに施してあるモチーフの多くは、フリーステッチです。
最近では、洋服に刺繍されている商品が人気ですが、細かなデザインを襟や袖などに施すことで、洋服が一段と可愛らしいですね。
また大人っぽくなったり、高級感が増したりもします。
kumgoroも刺繍が施されている洋服に目がなく、クローゼットに入っている洋服は刺繍入りのものが多いです。
既製品を購入したものや、自分でワンポイント刺繍をしたものなどがあります。
クロスステッチ
クロスステッチは、フランス刺繍の中のクロスステッチを使って、模様を表現していきます。
×印の色や配置で、刺繍したい物を作り上げます。
モザイクのように見えるのが特徴です。
好みがあると思いますが、クロスステッチ好きの方も多いですよ。
クロスステッチでは、フランス刺繍より太い針を使います。
単純なステッチで作り上げることが可能なので、初心者さんも始めやすいです。
最近では、手芸店や100均などでも、クロスステッチの刺繍キットを見かけることが増えました。
kumgoroも小学生の時にクロスステッチの作品を作ったことがあります。
マス目を数えて、同じ色を正しいところにクロスステッチさせることが、とても難しかったです。
数年前に再び挑戦したのですが、数を数えたりすることが苦手なので、出来上がりがイメージできず、間違えているのか、正しいのか分からなくて不安でした。
結局、挫折してしまい・・・
挫折したものは恥ずかしいので小学生のときに作ったクロスステッチの作品の写真をのせておきます。笑
ということで、kumgoroはクロスステッチより、一般的なフリーステッチが好きです。
空間を埋めていく刺繍なら、数を数える必要が無いからでしょうか。
ちなみに数を数えなければいけない、編み物系も苦手です。汗
完成したフリーステッチとクロスステッチは、風合いが全く異なります。
あなたがお好きなのは、どちらでしょうか。
どちらも難しさはあると思いますが、あなたの好きな方に取り組んでみてほしいと思います。
まとめ
今回は、世界の刺繍の種類と歴史をご紹介しました。
中国で生まれた刺繍は、シルクロードから世界へ広がっています。
どの国の刺繍も、特徴があり、違いを楽しむことが出来ました。
日本刺繍は雛人形、中国刺繍はチャイナドレスというように、華やかな場面で使われることも多いです。
現在一般的なのはフランス刺繍でした。
ステッチを複数使うフリーステッチと、クロスステッチのみを使う刺繍があります。
作り方や、出来上がりが違うのも特徴のひとつです。
「やってみたい」、「実際に見てみたい」と思えるものはあったでしょうか。
もちろん、作品を作ることも楽しんでくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。