刺繍枠を使わずに刺繍している初心者さんが意外と多いのだそう。
実は、初心者さんだからこそ、刺繍枠をはめて刺繍してほしいのです。
今回は、刺繍枠の役割や刺繍枠の種類、おすすめのサイズなどをご紹介します。
これを読めば、あなたも刺繍枠の重要性や、刺繍しやすい枠の大きさが分かり、購入後に「失敗した~・・・」と思うことががなくなりますよ。
刺繍枠の役割とは?
あなたは刺繍するときに、刺繍枠を使っていますか?
「布、針、刺繍糸があれば刺繍はできるよね?」、「わざわざ買うのがもったいない!」という声が聞こえてきそうです。
もちろん、布、針、刺繍糸がなければ刺繍はできません。
これらの道具があれば、刺繍が形になることは間違いないのですが、刺繍枠をプラスしてあげることで、初心者さんでも格段に刺繍がしやすくなります。
刺繍枠をして刺繍するメリットとして次のようなことが挙げられます。
- 布がたわみにくい
- しわが寄りにくくい
- 刺繍枠使うことで刺繍がしやすい
- 初心者さんでも簡単に刺繍することができる
刺繍枠があれば刺繍図案に集中して、線の上を綺麗に刺繍していくことができます。
刺繍枠をせずに刺繍しようとすると、自分の手で布を引っ張りながら行わなければなりません。
イメージとしてはあなたの手が刺繍枠の代わりを務めるという感じです。
刺繍枠を使わずに刺繍する場合は、刺繍図案の線の上を刺繍していくことに加えて、刺繍枠の代わりに手で布を引っ張りながら、布が歪まないように意識しなければなりません。
意識していても、途中で布が歪んでしまえば、完成した刺繍にしわが寄ってしまいます。
例えば、小さな子供さんが、テフロン加工の施されていないフライパンで卵を焼くのと、テフロン加工してあるフライパンを使って卵を焼くのでは、どちらがスムーズに進むのでしょうか。
もちろん、くっつきにくいテフロン加工のフライパンの方が、卵を焼くことに集中できますよね。
刺繍枠もこれと同じです。
刺繍枠をしていてもしわが寄らないようにするのは難しいので、刺繍枠なしで刺繍するのはしわが寄ってしまうのは仕方がないことかもしれません。
できるだけ綺麗に仕上げるためにも、刺繍枠を使うことをおすすめします。
刺繍枠があれば、布がピンと張られた太鼓のような状態を維持して刺繍を進められるので、初心者さんでも綺麗に仕上げることができますよ。
刺繍枠を使った刺繍と刺繍枠を使わずに刺繍するとどのような違いが出るのかこちらの動画で解説していますので是非ご覧ください。
刺繍枠の種類~形編~
刺繍枠の重要性が分かったところで、刺繍枠にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
まずは、刺繍枠の形です。刺繍枠形は大きく分けて2種類あります。
「形」と言われてあなたがイメージしたのは、恐らく丸形の刺繍枠ではないでしょうか。
丸形の刺繍枠は、どこの手芸店に行っても売られています。
最近は100均でも見かけるようになってきました。
もう1種類は、四角い刺繍枠です。
大きな図案を刺繍するときに、四角い刺繍枠を使っている方もいます。
おすすめはネジ式の丸い刺繍枠!
丸い刺繍枠の種類もいくつかありますが、刺繍を始めたい初心者さんにはネジ式がおすすめです。
ネジ式の丸い刺繍枠は、2つのパーツに分かれます。
まん丸のパーツと、ネジが付いているパーツです。
まん丸のパーツの方はネジが付いているパーツより小さく、大きさは変化しません。
この上に布を置いて、ネジが付いている方のパーツをはめます。
ネジを締めることで、布の厚さに関係なくしっかり固定することができます。
ところが、ネジ式の刺繍枠を使っている初心者さんの中には、ネジの部分に刺繍糸が絡まってしまう方がいるようです。
これを防ぐために、刺繍枠のネジ部分と刺繍図案の上下が合うようにはめてみてください。
手で持った時にネジ部分が上にある方が、絡まりにくくなります。
丸い刺繍枠にはワンタッチ式やスタンドタイプもある!
そのほかに、ワンタッチ式の丸い刺繍枠もあります。
見た目はネジ式の刺繍枠に似ていますが、ネジがついていません。
布が薄くても厚くても、刺繍枠の締める力は同じなので、フィット感に欠けるでしょう。
これから刺繍を長く続けたいあなたはきっと、ネジ式の丸い刺繍枠の方が使いやすいです。
丸い刺繍枠にはスタンドが付いているものもあります。
机の上に置いて、あなたの好きな高さにセットすれば、長時間刺繍しても疲れにくいです。
また、机に金具を固定して使う刺繍枠なら、スタンド式のものよりもさらに安定して刺繍を楽しむことができます。
360°回転するので、ハンカチなど裏も綺麗にしたいときに役立つアイテムです。
また、刺繍枠スタンドを自作する方法もあるので、よろしければこちらもご覧ください。
既製品の刺繍枠スタンドを使ってみたレビューはこちらの動画にあります。
刺繍枠を選ぶなら木製がおすすめ!
ここからは丸い刺繍枠についてご説明します。
丸い刺繍枠の素材は主に、木かプラスチックです。
まずは、木製の刺繍枠の特徴を見てみましょう。
- 布をしっかり固定してくれる
- 使えば使うほど、手に馴染む
- 長期間使用することが可能
木製の刺繍枠は、布を固定する力が強いです。
自然の素材なのでほどよくしなり、布をピンと張ることができます。
また、使い始めは少し扱いにくいことがありますが、使っていくうちに手の油によって馴染んでくるので、どんどんあなたが使いやすい刺繍枠になっていきますよ。
kumagoroも長年使用していますが、最初に比べてとても使いやすいです。
また、刺繍枠の色も、月日を重ねることで味が出て、愛着が湧いてきます。
最近では、木製の刺繍枠にゴム製の滑り止めを付けた製品を発売しているメーカーもあります。
プラスチックの刺繍枠はそのまま飾れる!
プラスチックの刺繍枠は次のような特徴があります。
- 軽くて持ちやすい
- 扱いやすい
- カラーが豊富
- 伸縮性がない
- ネジを締めすぎると割れてしまう
プラスチックの刺繍枠は、木製の刺繍枠に比べて軽くて持ちやすいです。
子供さんでも持っていて疲れることがありません。
ただし伸縮性がないため、布をピンと張るときにネジを締めすぎてしまうと、プラスチックが割れてしまうことがあります。
木製の刺繍枠よりは多少、刺繍しにくいかもしれません。
しかし、プラスチック製の刺繍枠はカラーが豊富なので、刺繍をした後そのまま部屋に飾ることができます。
何度も使うというよりは、1度使ってインテリアとして飾るという使い方がおすすめです。
kumagoroも誰かにプレゼントしたい時には、プラスチックの刺繍枠を使って刺繍してそのまま飾れるようにしています。
刺繍枠の大きさ!おすすめは8cm!
初心者さんにおすすめしたいのが、8㎝の刺繍枠です。
例えば、ハンカチにワンポイント刺繍をするときにも、枠が布からはみ出すことがありません。
刺繍枠は大きくなるほど、布がたわみやすくなるので刺繍するのも難しくなります。
15㎝以上の刺繍枠も売られています。
kumagoroの家にも昔、祖母が使っていた18㎝の刺繍枠がありました。
最初はそれを使っていたのですが、布がすぐにたわんでしまって刺繍しにくかったので、10㎝の刺繍枠を購入したのです。とても使いやすくて、刺繍がはかどるようになりました。
できれば8㎝や10㎝の刺繍枠を選ぶようにしましょう。
布いっぱいに刺繍したい場合も、8㎝の刺繍枠を少しずつ移動しながら刺繍していく方が簡単です。
ただし、このとき、刺繍した部分がボコボコしていますので、刺繍枠をはめたときに刺繍したい図案が歪んでしまうことがあります。
でも大丈夫です、歪んだまま刺繍してください。
ここで、刺繍図案を描き直すと、枠を外したときに、完成した刺繍が歪みます。刺繍枠をはめる時に、既に刺繍し終わっているモチーフの厚みで布が引っ張られ、刺繍図案が歪んでしまっているので、描き直さずそのまま刺繍しましょう。
まとめ
今回は、初心者さんでも簡単で綺麗に刺繍を完成させるために必要不可欠な、刺繍枠のお話をさせていただきました。
刺繍枠があると布がたわみにくく、刺繍に集中できるのでおすすめです。
刺繍枠には様々な種類がありますが、丸い木製の刺繍枠でネジ式のものが一番使いやすく人気です。
8㎝の刺繍枠なら、持ちやすいので刺繍がはかどります。
木製の刺繍枠は使えば使うほど、あなたの手に馴染み、色も味が出てきます。刺繍枠と共にあなたの技術も成長していくのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。