あなたは刺繍図案を写す時、何を使っていますか。
手芸用複写紙が一般的かと思いますが100均ダイソーで売られている「刺繍用下地シート」も、便利です。
しかし、普通に使うとちょっと使いにくいので、工夫が必要でした。
実際に使っているkumagoroが、今回は刺繍用下地シートを使った感想や仕上がり裏技をご紹介します。
100均ダイソーの「刺繍用下地シート」とは?
100均ダイソーの手芸コーナーで刺繍用下地シートというものを発見しました。
刺繍したい図案をシールになっているシートに描いて、布に貼り付け刺繍するという、初心者さんに嬉しいアイテムです。
パソコンから直接印刷して使えるという点は絵心のないkumagoroにとって、とても嬉しいです。
また、使い方も簡単で手芸用複写紙と比べると初心者さん向けだと思います。
刺繍用下地シートの大きさや使い方についてはこちらの記事でご紹介していますので、ご覧ください。
台紙が白くて刺繍図案が写しにくい?
刺繍用下地シートの台紙には、白くて光沢のある紙が使われていました。
台紙は厚みがあって、刺繍用下地シートの下に刺繍図案を置いてもほとんど線が見えません。
このまま図案を写すのは難しかったです。
改善策としては、トレース台で光を下から光を当てて、刺繍図案を刺繍用下地シートに写すのが一番いいと思います。
しかし、トレース台をお持ちの方は、それほど多くないと思ったので、別の方法を実践してみました。
上の動画からも簡単に確認できますので是非ご覧ください。
窓を利用して刺繍図案を写す
最初は、窓からの光を使って刺繍図案を写してみました。
小学生の図工の時間に、みんなで窓にはりついて日本地図を写したことを思い出します(どうして図工で日本地図だったのでしょうね。笑)
まず、窓に刺繍図案をマスキングテープで止めます。
その上に刺繍用下地シートを乗せてマスキングテープで固定してください。
この方法だと、刺繍図案が刺繍用下地シートに上手く写ります。
写真を撮影した時には、刺繍図案と刺繍用下地シートをマスキングテープで固定していなかったため、途中でズレてしまいました。
スマホの光を活用して刺繍図案を写す方法
小さめの図案を写す際に試してみたのが、スマートフォンの光を利用する方法です。
スマートフォンの画面の明かりを最大限明るくして、その上に刺繍図案と刺繍用下地シートを重ね、図案を写しました。
窓で刺繍図案を写す時と同様に、マスキングテープで固定するのが望ましいです。
この方法も、なかなかでした。
少し線が曲がってしまうことがあります。
そもそも、刺繍用下地シートは少し凹凸があるので、写しにくいという欠点がありますから、どの方法でにしても、気を付けなくてはいけません。
また、刺繍図案と刺繍用下地シートに写した線がぴったり合っていない場合、その線を消すことはできません。
描き足すことはできますが、描き足した線がどれなのか分からなくなってしまうので注意してください。
ここまでお読みいただき、やっぱりトレース台が欲しいと思ったあなたへ。
こちらがおすすめですよ。
刺繍用下地シートのデメリットと裏技!
冒頭でもお話ししたように、刺繍用下地シートは普通に使うとちょっと使いにくい点があります。
でも「100円だから仕方ないか・・・」と諦めることはありません。
ここからは、刺繍用下地シートのデメリットとその対策方法や裏技をお教えします。
水性ペンの色を考えないと布や刺繍糸に弊害が!
刺繍用下地シートに刺繍図案を写す場合、「水性ペンを使うように」という記載があります。
実際に水性ペンで刺繍図案を写して刺繍してみましたが、想像していなかった事態が起こってしまいました。
はじめに使ったのはオレンジの水性ペンです。
紺色の布に白い糸で刺繍をしたかったので見やすい色を使いました。
また、刺す方向が分かるように細かく線を引いておきました。
そのおかげで刺繍が捗り、あっという間に完成したのでウキウキです。
ところが、刺繍用下地シートを洗い流したら、白い糸にオレンジの色素が所々入っていました。
写真は刺繍用下地シートを洗い流す前の状態を撮ったものですが、馬の頭がオレンジががっているように見えますよね。
刺繍糸が水性ペンの色を吸収してしまったのでしょうか。
洗い流したら、糸の色がオレンジと白のグラデーションになってしまったので泣く泣くほどきました。
また、白地の布に刺繍するために、黒や紺などの水性ペンを使いましたが、こちらも布に水性ペンの色が移り仕上がりが汚くなりました。
このように白など薄い色の布や刺繍糸を使いたい場合は、白い水性ペンで刺繍用下地シートに刺繍図案を写すのがおすすめです。
白い水性ペンは100均にも売っていますのでチェックしてみてください。
なるべく布や刺繍糸に響かないように、水性ペンの色を考えましょう。
写した刺繍図案が汗でにじむ
刺繍用下地シートに水性ペンで刺繍図案を写しているので、汗でにじんでしまうことがあります。
涼しい日や、汗かきでない人には関係ない話かもしれません。
ある日、真夏にエアコンのない部屋で汗をかきながら刺繍をしていたkumagoroの刺繍図案は、みるみる消えていきました。
元々汗かきなので、水性ペンを使っている意味を考えれば、良くないことだと分かりそうなものですが。笑
刺繍をする部屋の温度は、汗をかかない適温にしておくのが鉄則のようです。
針ががベタつく
刺繍用下地シートを使って刺繍をすると、針に刺繍用下地シートの糊が付着してベタついているように感じました。
もちろんその日の気温や湿度と関係があるのかもしれませんが、多少ベタつくことがありますので注意してくださいね。
刺繍をしたら、針のお手入れもお忘れなく。
こまめに針のお手入れをしながら刺繍すれば特に問題ないでしょう。
いらない布の切れ端などで針を拭くだけでもかなり綺麗になりましたので試してみてください。
こちらの動画では刺繍用下地シートを上手に使いこなすための方法を実践していますのでよろしければ。
刺繍用下地シートを落とす際の工夫
刺繍用下地シートを5分水に浸けてもみ洗いしますが、完全に落ちるまでに結構時間がかかりました。
しかし、ここできちんと落としておかないと、布に刺繍用下地シートの跡が残ってしまいます。
特に白い布に刺繍した場合、刺繍用下地シートの跡が目立つので念入りにもみ洗いしてください。
また、アイロンがけの際もベタベタしてしまうので、きちんと落としましょう。
刺繍用下地シートは、刺繍が完成したら上の写真のように、そっと剥がしておくことをおすすめします。
写真の状態から、さらに剥がしていくと浮いている刺繍用下地シートは全て剥がすことができます。
Tの文字の下には刺繍用下地シートが残っている状態です。
刺繍した部分を抑えながら剥がしておけば、ノリがほとんど落ちるので簡単に洗い流すことができました。
詳しくはこちらでも確認できます。
完成した刺繍にツヤがない?
完成した刺繍にアイロンをかけてみると、糸がひと塊になっていました。
手芸用複写紙で刺繍図案を写す場合は、糸がふわっとしていて光沢があります。
刺繍用下地シートを使った場合は、糸がみっちり固まっている状態でした。
刺繍用下地シートにはノリが付いているので、布と刺繍糸が密着しています。
kumagoro的には、ツヤがないという印象はそこまで受けませんでした。
カチッとした印象を持たせたい時に使うのがいいでしょう。
また、ガーゼのハンカチなど薄い布に刺繍する時に刺繍用下地シートを使うと、ガーゼと糸が一体感が生まれ本格的に見えます。
ふわっとしたイメージを持たせたいなら、手芸用複写紙がおすすめかもしれません。
手芸用複写紙についてはこちらの記事をご覧ください。
さらに、刺繍用下地シートと手芸用複写紙を比較してレビューした記事はこちらから読めます。
まとめ
今回は、ダイソーで売られている刺繍用下地シートを実際に使った感想、裏技をまとめさせていただきました。
刺繍用下地シートはデメリットもあるので、上手に使いこなす必要がありますが、初心者のあなたにはおすすめです。
手芸用下地シートよりも使いこなすことが簡単で、刺繍図案も綺麗に写すことができます。
刺繍図案を写すときは、水性ペンの色に気を付けましょう。
しっかり固定した状態で写すことも大切です。
また、刺繍が完成したらある程度刺繍用下地シートを剥がしてから水に浸して洗い流せば綺麗になります。
あなたも、刺繍用下地シートで簡単に刺繍図案を写して刺繍してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。